STORY -あらすじ-
マンモス校の学生会長を務めるヒロイン。 容姿端麗、文武両道、才色兼備。 天が二物どころか五物か六物与えたような存在。 まさに、高嶺の花オブ高嶺の花。 あわよくばと告白して散った男の数は数知れず。 いち庶民である俺なんかは、一生縁がないような女性だと思っていたが……。 「おーい、あすまー」 「はい」 放課後の渡り廊下。 教師の声が聞こえ、返事をしようとした瞬間、背後から女性の声が届いた。 振り返るとそこには、氷の姫君の二つ名を持つ学生会長様の姿が。 「いや、俺が呼んだのは遊馬(あすま)なんだが」 「……っ!!!」 透き通るような真っ白な頬が、またたく間に紅潮する。 初めて見た。学生会長様のあんな顔。 「し、失礼しますっ!!」 その後、俺は知る。 学生会長の名前が「獅子堂飛鳥(ししどうあすか)」だと言うことを。 そして、そのとき拾った一冊の手帳をきっかけに、 学生会長様に目をつけられることになるのだった。