あらすじ
「ああもう……早く変わって……!」
主人公・神木糺央(かみき れお)は、なかなか変わらない信号に焦っていた。 今日は陸上部の朝練がなかったのだけれど、 困っているおばあさんを助けていたら、いつの間にか時間は始業間近。
変わった信号をスタートの合図代わりに駆け出す。 なんとか間に合った……と校門へ飛び込もうとすると、 門柱の影にいた誰かとぶつかり、その拍子に押し倒してしまう。
「大丈夫? 怪我はない?」
そう声をかけられて顔を上げると、自分が女の人を押し倒してしまっていたことに気がつく。 しかも、自分が顔を突っ込んでいた場所が、豊満な谷間だと気がつき、顔が一気に熱くなる。
「うわっ、ご、ごめんなさいっ!」
顔を赤くしながら、一目散に逃げる糺央。 その後ろ姿を見ながら、押し倒された彼女・姉崎甘寧(あねさき あまね)は不思議そうに首をかしげる。
「いまの子、男子、よね……? 糺央くん、か……ふふっ」
そんな偶然の出会いから、糺央は甘寧から恋のアプローチを受けることになったのだった。